「フリーソフトウェア/シェアウェアに添付する文書ガイドライン」
平成7年5月
電子ネットワーク協議会
電子ネットワーク協議会内で、電子ネットワーク運営上の基本問題の解決を
目指す電子ネットワーク業務委員会に設けられている著作権問題分科会(主査:
小川弘 ニフティ(株))では、平成6年度の活動としてフリーソフトウェア
の制作者のニーズや、課題などの実態を把握することを目的としたアンケート
を実施した。
その結果、制作者の多くが、フリーソフトウェアの利用のあり方やフリーソ
フトウFアに添付する著作権関連のドキュメントの構成・内容などに関して多
くの課題・疑問を認識していることが判明した。このため、著作権問題分科会
では今後のフリーソフトウェアの健全な流通を実現するために、ルール及びド
キュメントの標準的なフォーマットの作製が必要であると考え、ガイドライン
の作成を目指し検討を行ってきたが、このほど成案を得た。
このガイドラインは電子ネットワーク協議会の全会員に送付し、さらに全国
の主要なネット局にも送付し、ネット運営上の参考にしていただく予定である。
「フリーソフトウェア/シェアウェアに添付する文書ガイドライン」は、パソコン
通信等のコンピュータネットワークを通じて、自由に配布可能なソフトウェア(フリ
ーソフトウェア/シェアウェア等)を配布する際に、下記の事項を明記した文書ファ
イルを添付することにより、利用者に対する当該ソフトウェアに関する適切な情報の
提供、および著作権者・開発者の権利保護を図ることを目的としたものです。
- (ソフトウェアを作成する方へ)
- フリーソフトウェア/シェアウェア等を作成する方には、以下に示
す「標準記載項目」に準拠した事項を明記したドキュメントファイル
をソフトウェアに添付して配布することを推奨します。
添付の方法は、単独のファイルとして配布ファイル(アーカイブ等)
に含める方法、使用方法等を記載したファイルの一部として含める方
法、ソフトウェアに内蔵されるオンラインヘルプに記載する方法等は
自由ですが、ソフトウェアの利用者が正しく内容を理解できるよう留
意して下さい。
- (ソフトウェアを登録・転載する方へ)
- 他人が作成したフリーソフトウェア/シェウェア等をコンピュータ
ネットワークに登録・配布・転載する方には、登録ファイルの目次情
報として「標準記載項目」に準拠した事項を記載することを推奨しま
す。
- (ネットワーク管理者の方へ)
- ネットワーク管理者に対しては、「標準記載項目」に準拠した目次
情報を作成することを推奨します。さらに、ネットワークの利用者に
対して、本ガイドラインの活用を奨励して下さい。
「フリーソフトウェア/シェアウェアへ添付する文書ガイドライン」に記載
する項目は、基本的な情報として記載すべき「基本項目」と付加的な情報とし
て記載すべき「オプション項目」から構成されます。
- (1)ファイル名
- コンピュータネットワークに登録されたファイル名を記載します。
(例)REPORT.LZH 等
- (2)ソフトウェア名
- ソフトウェアの名称を記載します。ソフトウェアの種類や機能の概要
がわかる簡潔な名称が望まれます。
(例)ABCD 2.0(Windows用通信ソフトウェア) 等
- (3)著作権者名
- 著作権者名を記載します。ただし、ハンドル名・本名は問いません。
(例)登録 太郎 等
- (4)対応機種/環境
- 当該ソフトウェアの動作機種、および動作させるために最低限必要で
ある環境を記載します。(パソコン機種、OS、メモリ容量、ドライバ
ソフト、周辺機器 等)
- (例)本ソフトウェアを起動するために以下に示す環境を設定
することが必要である
- パソコン機種:CPU80486 33MHz以上
- OS :MS-DOS5.0X&Windows3.1
- メモリ容量 :8メガバイト以上
- ハードディスク容量:10メガバイト以上 等
- (5)使用条件/配布条件/改変条件
- 当該ソフトウェアに関する使用条件、配布条件、改変条件として、以
下に示すような項目を記載します。
(例)使用条件:個人使用、商用目的の場合の取り扱い方 等
配布条件:他ネットワークへの転載、フロッピーディスクやCD-ROM等の
媒体による配布、書籍・雑誌への掲載、商品への添付 等
改変条件:二次的著作物の条件 等
- (6)使用に対する対価
- 当該ソフトウェア制作者が利用者に対して要求する対価を記載します。
(例)対価 :電子メールによるお礼、会議室への書き込み、物品の送付 等
価格条件:サイトライセンス、ボリュームディスカウント 等
支払方法:現金書留、振り込み、クレジットカード 等
- (7)保証/免責
- 当該ソフトウェアの品質、知的財産権等に関する保証/免責について
記載します。
(例)原則として一切の保証をしないが、有償で個別に対応する。
- (8)ソフトウェアの内容説明
- 当該ソフトウェアの機能・内容・使用方法等の概要について記載します。
その他にオプション項目として以下のような項目を付加します。
- (9)開発環境
- 当該ソフトウェアを開発した際に動作確認を行ったパソコン機種、OS、
メモリ容量、ドライバソフト、周辺機器、プログラム言語等を記載し
ます。
- (10)ファイルリスト
- アップロードしたファイルが圧縮ファイルである場合(その拡張子が
「.lzh」等である)、それに格納されているファイル一覧を記載しま
す。
- (11)開発者名
- 既述した著作権者名と異なる場合に開発者名を記載します。
- (12)著作権表示(独自)
- 著作権者独自の著作権表示を記載します。
(例)このプログラムはフリーソフトウェアです。このプログラムの
著作権は、著作権者である当団体が所有しています。著作権者の権利
を侵害する行為は、堅くお断りします。
- (13)ウィルスチェックの保証
- ウィルスチェックの実施可否、および使用したワクチンソフトウェア
名等について記載します。
- (14)解凍方法
- アップロードしたファイルが圧縮ファイルである場合の解凍方法につ
いて記載します
- (15)連絡先
- 当該ソフトウェアについて質問等がある場合の連絡先を記載します。
- (16)備考
- その他に特記すべき事項を記載します。
本ガイドライン文書の著作権は、電子ネットワーク協議会に属しますが、そ
の主旨から複製・配布は媒体を問わず自由とします。ただし、必ず全文を複製・
配布し、改変しないことが条件です。
パソコン通信ネットワークへの転載、書籍・雑誌等への掲載、フロッピーディ
スク・CD-ROM等の記憶媒体への複製・配布は、一切自由ですので本ガイドライ
ンの普及に努めて下さい。